Archive for the ‘3. インタビュー・リポート’ Category
一般社団法人日本ユニバーサルカラー協会理事長 南涼子さん(2)
今回のインタビューは、前回に引き続き、一般社団法人 日本ユニバーサルカラー協会の南涼子さんにお話を伺いました。
一般社団法人 日本ユニバーサルカラー協会の業務内容:
カラースペシャリスト、カラーセラピストの養成・色彩コンサルティング全般・講演
| 2000年 | 福祉・医療分野を専門としたカラーコンサルタントとして独立 |
| 2001年 | 全国での講演・大学、専門学校等の講師として活動を始める |
| 2003年 | 「日本ユニバーサルカラー協会」設立 |
| 2010年 | 「クリスタルカラーセラピー」を考案、開発する |
| 2011年 | 「美人になれるカラーセラピー」を開発・展開する 日本ユニバーサルカラー協会を一般社団法人化 |

カラーニュース 中川(以下中川):前回のインタビューで、「ユニバーサルカラー」をライフワークにしたいと仰っていましたが、昨年(2010年)、「クリスタルカラーセラピー」という新しいカラーセラピーも作っていらっしゃいますよね。こちらはどのようなきっかけでお作りになったんですか?
日本ユニバーサルカラー協会 南さん(以下敬称略):もともと専門学校や大学で色彩心理を教えているのですが、そこでよく「カラーセラピーってどう思いますか?」って聞かれていたんですね。その時はあまりカラーセラピーにしっくり来ていなくて興味もなかったんです。占いっぽいというか、スピリチャルっぽいものが多いというイメージで、「理由や根拠があいまいなものが多い」って。個人的には占いは好きなんですよ(笑)。でも、カラーの専門家としての立場としては正直カラーセラピーに対する抵抗感がありました。
中川:時々カラーリストの方に「アンチカラーセラピー」もいらっしゃいますよね。でもアンチだったのになぜカラーセラピーを?
南:教育を続けているとそれなりに深く協会に関わってくれる生徒さんの数も増えていくんですが、ある時、そんな生徒さんの1人から「先生、これだけやっているのに何かツールを作らないんですか?」って言われまして。「色彩心理みたいに、教えている内容はとっても素晴らしいんですが、ちょっと敷居が高く、かたい。もっと初心者でも楽しく、エンターテイメント性を取り入れたものがあったほうが良いのではないでしょうか?」って。それが2010年の5月3日です。
中川:日にちまで覚えているんなんて。大きな転機になった言葉ですね。
南:それまでカラーセラピーには抵抗があったんですけど、「そうか、じゃあ私が好きになれて、納得できるカラーセラピーを作ればいいんだ」と思うようになって。

中川:南さんが「好きになれるカラーセラピー」とはどんなセラピーですか?
南:塗り絵で行うカラーワークもそうなんですが、私は色と形の心理学をずっと教えていたんです。色と形は同じ「視覚」ですから密接に関わっているんですね。そこで、色の性質を表す形を組み合わせたカラーセラピーを思いついたんです。じゃあ素材は何で作ろうかという話になるのですが、長く使える機能性と品質、ビジュアル面も考えてクリスタルガラスに落ち着きました。
中川:それにしても、思いついたのが去年5月、実際形になるまでかなり短い期間ですよね?
南:10年以上前から行っていたカラーワークという色と形に対する下地があったので、考える時間はあまりかかりませんでした。それと思いついてすぐに行動しましたから。それでも、色や形にこだわりがあり妥協をしませんでした。「できません」と業者に言われて、また業者選びから振り出しに戻ったりして…。
中川:1つ1つ違う形をしていますが、これはどうやって決めたんですか?
南:色の特徴がそれぞれありますけど、それを形の要素に1つ1つ置き換えていったんですね。例えば、白は、すべての色光を含んでいるというところで「偏りがない」とも言えますし、「原点の色」ともいえると思うんですね。そうすると、球形は偏りがないですし、形の原点でもあると思うんですね。ミクロの世界もマクロの世界も自然界のものは全て球体が基礎の形ですから。また、茶色は収穫の色、大地の色でもありますが、時間経過や熟成の結果生じる色でもあります。ですから新しさをそぎ落とした安定した形ということで立方体になっている、といった具合です。

中川:白や茶色のように、すべての色と形に意味があるんですね。色は白・ピンク・赤・オレンジ・黄色・緑・青・水色・紫・茶色・黒と11色ありますが、このバリエーションはどのように決めていったんですか?
南:一言で表すことができる身近な色ということで選びました。様々なカラーセラピーがある中で、茶色や黒は、採用していないセラピーも多いと思うのですが、黒も茶色も日常生活では欠かせない色ですよね。どちらの色もインテリアなどで身近に使われる色。黒は私たちが睡眠をとる夜の色、充電には欠かせない色ですし、茶色は肉でも魚でも、食べる前に煮たり焼いたりすると茶色になりますし、大地や土の色でもあるので、私たちの食や欲求に繋がる色。ですから黒と茶色も入れています。逆に灰色は、あいまい過ぎて形にすることが難しいということや、カラーセラピーを行うにあたり色の意味が分かりずらくなるということや、他の色でも充分補うことができるという見地から入れませんでした。
中川:カラーセラピー自体はどのようなプロセスで行っていくのでしょうか?

南:大きく2つ方法があるのですが、まず1つ目が「パーソナルクリスタル」といって、「自分をあらわすならどのクリスタルですか?」と伺って1つ選んでいただく方法です。これはその方のパーソナリティを診断していくものなのですが、そこには「同調」と「補償」があります。「同調」は自分自身の本来の姿に近いもの、「補償」は逆で、自分にないものを求める心理です。もう1つが気になるものを3つ選んでいただく方法です。1つ目が現状、2つ目が課題、3つ目が希望で、希望を叶えるためにどうしたら良いのかを分析していきます。さらにもう1つ「リジェクティブクリスタル」という、避けたくなる、見ていて気持ちが良くないクリスタルを1つ選びます。これはその方が拒否している要素を示します。
中川:「クリスタルカラーセラピー」という言葉を聞くと、一瞬「ユニバーサルカラー」とは違うものであるようにも思えるのですが、どのように「クリスタルカラーセラピー」を「ユニバーサルカラー」に
活かしていこうと考えていらっしゃいますか?
南:先日癒しフェアに出展したのですが、その時ある方が認知症のお母様をお連れになったんですね。せっかくだからパワーストーンをプレゼントしようかと思ったそうなんですが、そのお母様、「クリスタルカラーセラピーのブースが良い」とおっしゃって、クリスタルを1つお買い上げになったんです。自分から「欲しい」と言ったことはそれまでなく、色のついたクリスタルを見たときが初めてだったそうなんです。「クリスタルカラーセラピー」を開発する前もカラーワークなどを行うことで「メンタルケア」として色を活用してきましたが、「クリスタルカラーセラピー」を活用することで、より身近にメンタルケアを行うことができるものと思っています。今後も高齢者施設でのメンタルケアで活かすのはもちろん、前回のインタビューでもお話させて頂きましたが、目が見えない方へも実際クリスタルに触れて頂き「色の形はこうなんですよ」というお話をしながら、色彩教育ができればと思っております。

中川:これからメンタルケアに大いに活用できるツールになりそうですね。新しいカラーセラピーを作る過程で「生みの苦しみ」はありましたか?
南:レベル1で使用するリーディングブックがあるのですが、これは辞書や参考書のように、どういう色を選んだかで意味が参照できるようにしているんですね。これを作る時がいちばん大変だったかもしれません。今となってはいい思い出ですが。
中川:最初の立ち上げ時期は本当に大変ですよね。レベルはいくつまであるのですか?
南:レベル5まであります。レベル2が有料でカウンセリングができるレベル、レベル3がティーチャーとなります。最近は、色彩を学ぶのが初めてという方も多いので、フォローアップ講座も行っているんですよ。
中川:なるほど。広まっていくほど、それだけ受講される方のバックグラウンドも幅広くなりますものね。
ところで、他のカラーセラピーにはない、「クリスタルカラーセラピー」の特徴は何ですか?
南:ズバリ「理論」です。理論がしっかりしているところと、色を視覚的に三次元の形として見せるというものは他にはないですね。あとはクリスタルガラスの輝きやクリア感も魅力ですよ。

中川:こうして11色並べると、ほんとうにキラキラ輝いて素敵ですね。
ところで、もう1つ、「美人になれるカラーセラピー」も展開されていますよね?ネーミングが気になっていたのですが。
南:「クリスタルカラーセラピー」では、2番目に選ぶ「セカンドクリスタル」は、その方にとって必要な要素とみています。例えば「デトックス」や「若返り」のように。それを健康検定とタイアップして栄養学的に導き出し、レシピにしたものが「美人になれるカラーセラピー」です。
中川:テーマごとにレシピが載っていて、とっても面白いですね!
南:これも、クリスタルカラーセラピーを受けたお客様の声をセラピストが吸い上げてでできたものなんです。カラーセラピーのカウンセリングを、内面的に活かすだけではなく、実際目に見える形で活かせるものが必要ではないかと思いまして。
中川:これまでお話を伺って来て、南さんが新しいことを始めるときには、必ず「人」が関わってきていますね。
南:そうなんです。協会を立ち上げるきっかけも、クリスタルカラーセラピーを作った時も、そしてこの美人になれるカラーセラピーもそうですが、全て「仲間」なんです。ユニバーサルカラー協会も仲間がいたからこそここまえ来ることができました。仲間との縁や協力があってこそ、1人ではできなかったことができているので、本当に感謝しています。
中川:さて、これまで2回にわたり、それぞれ「ユニバーサルカラー」、「クリスタルカラーセラピー」の2つの軸でお話を伺ってきましたが、これらを踏まえて、南さんが今後5年10年で実現したいことを教えて頂けますでしょうか。
南:5年後にはカラーセラピーの3本指に入っていたいと思っています。
中川:3本指?それはなぜですか?

南:生徒さんに活躍の場を与えるためには、「クリスタルカラーセラピー」の知名度を上げていく必要があると思うんですね。また「ユニバーサルカラー協会」としても、今はボランティアの人手が足りないんですが、メンバーを増やし層を厚くしたいと思っています。そうして5年後までには「ユニバーサルカラー」の概念をしっかり確立していきたいと思っております。10年後は、さらにステップアップして前回もお話した「目が見えないかたのための色彩教育」も確立していきたいと思っています。
中川:「クリスタルカラーセラピー」が、「ユニバーサルカラー」を広めていくきっかけになって発展していって欲しいですね!南さん、2回にわたりインタビューをさせて頂きありがとうございました。
(2011.8.29 一般社団法人日本ユニバーサルカラー協会オフィスにて)
【取材後記】
お忙しい中2回に渡り、インタビューにご協力頂いた南さん。
最初、福祉や介護という全く未経験の分野で、1人で道を切り開いていらっしゃったバイタリティには頭が下がりました。
10年後には「ユニバーサルカラー」を完成させたいと仰っていたのがとても印象的でした。
2011年10月には一般社団法人化され、今後の発展がますます楽しみです。
コンセプト:
子供から高齢者まで快適に暮らせる色彩環境、カラーデザイン、色によるメンタルケア手法の開発研究及び提案。
メニュー・サービス・商品:
クリスタルカラーセラピスト養成講座
クリスタルカラーセラピストティーチャー養成講座
色彩心理講座(入門・実践・スペシャリスト・インストラクター)
福祉・医療分野におけるユニバーサルカラーのコンサルティング
講演・企業研修・シンポジウム講師派遣
色彩に関する書籍、寄稿等の原稿執筆
所在地:153-0051 東京都目黒区上目黒1-2-11 藤和中目黒コープ201
アクセス:東急東横線・日比谷線中目黒駅より徒歩3分, 東急東横線代官山駅より徒歩5分
営業時間:10:00-18:00
定休日:土曜、日曜日(講座開催日は除く)
問合先:
電話 03-3719-5673
FAX 03-3719-5674
メール unica@universal-color.jp
問合フォーム http://www.cctherapy.jp/f_mousikomi.htm
Webサイト1:一般社団法人 日本ユニバーサルカラー協会 オフィシャルサイト
Webサイト2:クリスタルカラーセラピー オフィシャルサイト
ブログ:色彩日誌blog
南 涼子さん
一般社団法人 日本ユニバーサルカラー協会理事長。
日本セルフアートケア(SAC)研究学会監事。
健康検定協会理事。
明治大学公開講座講師。
広告制作会社で企業イベントなどの業務に携っていたことから色彩の重要性を知り、色彩心理、配色理論、色彩計画、パーソナルカラー分析、色彩指導を学ぶ。1997年に文部科学省認定ファッションコーディネート色彩検定一級試験に合格後、高齢者施設・医療施設の色彩計画、高齢者や認知症に対応する色彩の研究に取り組み、特別養護老人ホーム・ケアセンターにてカラーワークセラピーの指導、実践を行う。
主な著書は、「介護に役立つ[色彩]活用術」(現代書林)、「介護力を高めるカラーコーディネート術」
(中央法規)。
一般社団法人日本ユニバーサルカラー協会理事長 南涼子さん(1)
今回のインタビューは、一般社団法人 日本ユニバーサルカラー協会の南涼子さんです。
2回にわたるインタビューの1回目である今回は、「ユニバーサルカラー」について伺いました。
一般社団法人 日本ユニバーサルカラー協会の業務内容:
カラースペシャリスト、カラーセラピストの養成・色彩コンサルティング全般・講演
| 2000年 | 福祉・医療分野を専門としたカラーコンサルタントとして独立 |
| 2001年 | 全国での講演・大学、専門学校等の講師として活動を始める |
| 2003年 | 「日本ユニバーサルカラー協会」設立 |
| 2010年 | 「クリスタルカラーセラピー」を考案、開発する |
| 2011年 | 「美人になれるカラーセラピー」を開発・展開する 日本ユニバーサルカラー協会を一般社団法人化 |

カラーニュース 中川(以下中川):南さん、今日はインタビューのお時間を頂きありがとうございます。早速ですが、南さんが色に興味を持ったきっかけから教えて頂けますか?
日本ユニバーサルカラー協会 南さん(以下敬称略):広告の仕事をしていて展示会やイベントの現場に携わる仕事をしていた時に、ブースの集客と色が関わっている気がして、「色に効果や影響があるのか」と思っていたんですね。
中川:そういうところに気付くセンスはすごいですね。
南:企業イメージと色とのマッチングがあるのかなぁ…と思ったりして、これは調べてみなきゃ、と思ったんです。
ちょうどその頃は「代わりがいる」仕事ではなく、自分にしかできない、自分に合う仕事がないかなぁ…と思っていたので、色について調べてみることにしたんです。そうして本屋さんへ行ってみた本が「色の本棚」という本でした。
そのときまで色は感性やセンスだと思っていたのですが、理論的で根拠があるものだと気付かされたんですね。「色って仕事になるんだろうか?」と思いながらスクールにいったら、「やっぱりこれだ!」と感じまして。それでお決まりのパターンですが、色彩検定3級、2級、1級と取りました。
中川:資格を取ったところでどうしたら良いのかと悩む方はとても多いと思うのですが、南さんはどのように仕事に繋げていったのでしょうか?
南:どうやって仕事に繋げていこうか模索しました。自称「カラーコーディネーター」でも実際は仕事が来なくって、そんな期間が1、2年くらい続いたんですよ。
中川:そんな状況をどうやって打開されたんでしょうか?
南:「自称」でも周りの方に「カラーコーディネーター」だって言い続けていたんです。そうしたら、知り合いを通じて老人ホームから仕事の依頼が来まして。カーテンを総取り替えしたいので色の専門家を入れたいと言われたんですね。それまで、パーソナルカラーやファッションの分野で仕事をしたいと思っていたので、福祉や介護関係のお仕事は抵抗があったんですよ。「老人ホームって暗いんじゃないかなあ」って。最初は断ろうと思っていました。

中川:なぜ受けることにしたのですか?
南:何はともあれ実際行ってみないと分からないと思ったんです。それで行ってみたら、良い意味で期待外れだったんです。笑顔があるし、職員さんもみなさん生き生きとしていらっしゃって。施設長の方も色についての理解もあり、「ここでお仕事をさせて頂こう」と感じました。それがこの仕事を始めたきっかけにもなっています。
中川:カラーリストさんは、それまでの専門や仕事での経験を強みにしてお仕事をされている方が多いような気がしますが、経験ゼロから仕事を請け負うことに抵抗はなかったんですか?
南:もともと会社勤めだったころもゼロから作り出す仕事ばかりでしたので慣れていたんですよ。ゼロからでしたので、まずはその老人ホームでボランティアを行うことから地道に始めましたね。
中川:どんなボランティアを?
南:いわゆる「お話し相手」ですよ。入居者の方もそうですが、職員の方にもヒアリングを行いました。カーテンの色の提案にしてもどういう色が求められているのか、その場所にいる方に聞かないと分からないと思いましたので。そんな過程で人とのふれあいや職員の方の働く姿勢に心が打たれるものがあったんですね。老人ホームでのボランティアをしながら「私が求められている仕事はこれだ」と、使命を感じました。
中川:始めのカーテンのお仕事から、どのようにお仕事の幅を広げて今の協会を作られたんですか?

南:まず、老人ホームでの仕事の成果を発信しようと思ったんですね。当時はまだ今ほどインターネットが普及していなかった時代でしたが、ホームページを立ち上げて、発信することをしました。
それからボランティアも精力的に行ったんですよ。カラーワークというもので、例えば「初恋」のようなテーマを決めて抽象的な形に色を塗ってもらうというセラピーや、お年寄りの方に似合う色を提案するパーソナルカラー診断をやりました。そういったボランティアのこともホームページに載せるようにしていました。
中川:ホームページに活動内容を紹介して、反響はありましたか?
南:各方面から問い合わせがあったんですよ。取材の依頼や、「ボランティアに来てほしい」という依頼などなど。
それから、カラーリストさんから「私もやってみたい」という問い合わせもありました。最初は「どうして私が作り上げたノウハウを人に教えなきゃいけないんだ」と思ったりしていたのですが、最終的には「みんなにノウハウを提供して活躍してもらっていろいろな情報交換をしながら広めていくべきだ」と思うようになったんです。特に、今副理事をやってもらっている札幌の木村真夢さんとの出会いが大きかったですね。
中川:「この人だったら一緒にできる」と思ったポイントは何だったのでしょう?
南:行動力でしょうか。あとは初めて会った時も初めて会った感じがしなかったんですね。旧友に再会した感じで。それから少しずつ、一緒に関わってくれるメンバーが増えていきました。
中川:それがユニバーサルカラー協会を設立するきっかけにもなっているのでしょうか?
南:はい。徐々に仲間も増えてきたので、お互いが成長し合うためにも組織を作る必要があると思いました。個人よりも組織の方が大きい力になりますから。そうして2003年にユニバーサルカラー協会を立ち上げました。
中川:どうして「ユニバーサルカラー」という名前にしたのですか?
南:ちょうどそのころ「ユニバーサルデザイン」という言葉が広がり始めたところで、カラーにも「ユニバーサル」が必要だと感じたんですね。福祉・医療などの分野で色を広めていきたいということもあり、名前を付けました。

中川:今はどのような活動をなさっているんでしょうか?
南:主に福祉の現場で、インテリア、ファッション、心理、食…分野を問わず様々な「色」に関わる仕事をしています。また、活動を続けているうちに、講演の依頼が来たり、福祉や医療分野以外からのカラーコーディネートの依頼も来るようになったので、時々そのような仕事も受けています。例えば「統計調査員のカラーコーディネート」のような。
中川:統計調査員にまでカラーが必要とされているなんて!最初の老人ホームから始まって、徐々にお仕事の幅を広げられていったんですね。でも、福祉分野に特化することはビジネスという視点で考えた場合、難しさはありませんでしたか?
南:ありましたよ。やっぱり「ボランティアで」という依頼は多いんです。最初はボランティアで仕事を引き受けるというのは、「仕事の価値も下がるし、そもそも仕事じゃないでしょ」って思ったりしたんですけど、当時は実績がなかったので、「まず実績を作らなきゃ」という思いで受けていました。そうやって実績を積み上げていくうちに、徐々に報酬も付いてくるようになりました。
中川:印象的だったご経験はありますか?
南:ある老人ホームに行った時に、床に丸い水色の模様があったのですが、認知症の方がそこを通る時に避けて通ったり、そーっとゆっくり歩いたりするんですね。認知症の方は、水色の丸を「水たまり」に見ているんだということに気づいたのが記憶に残っています。
中川:それはびっくり。実際現場に行かないとなかなか気付かない盲点ですね。
南:あと、おしゃべり好きの重度の認知症の方が、カラーワークを始めると、おしゃべりをせず集中して取り組み、とっても個性的な色使いをされたり。また別の方は、話の内容や歩き方が女性らしいとはとても言えないくらいだったのですが、似合う色を知りメイクをしたことで、急に話し方や仕草が上品になったということがありました。著書にも載せているのですが「ガハハハ」笑いが「オホホホ」笑いに変わったんです。
中川:色がきっかけで、そこまで変わる方もいらっしゃるんですね。
南:色のもつパワーを改めて実感するきっかけになりました。お年寄りの方から気づかされることはとても多いんですよ。

中川:若い方とお年寄りの方とで、色に対する反応に違いはあるんでしょうか?
南:基本的にないと思います。ただ、しいて違いを言うとすれば、お年寄りの方が色からの影響を受けやすいですね。若い方は、色々な場所に行って色々な色を見ていますから、色からの刺激に慣れてしまっているのでしょうが、高齢者の方は、1個所に長くいることが多い分、色からの影響を受けやすいのかもしれませんね。
中川:そうすると、若い方とお年寄りの方とでカラー提案で注意するべき点も違ってくるんでしょうか?
南:そうですね。色からの影響もありますが、何よりも重要なのは「安全性」です。
中川:さっきの「水たまり」のようなことですか?
南:はい。認知症の方が誤解しないデザインを考えることは大切ですね。あとは不穏になるデザインは避けなければいけません。幾何学模様や興奮色を用いると、疲れやすくなったり、いらだったり、怒りっぽくなる方もいらっしゃるので注意する必要があります。
中川:幾何学模様は使ってはいけないんですね。
南:あと服装も大切なんですよ。介護する側の洋服の色が、介護される側にも影響を及ぼします。例えば暗い色はダメなんですよ。明るい色は何より「見えやすい」ので、何かあった時にも声をかけやすく、それが安心感にもつながるんですね。
中川:色が安全性や安心感に影響を与えるなんて、なかなか現場にいる方でないと気付かない盲点ですね。
南:ADL(日常生活動作)という指標があって、得点が高いほど1人でこなせる動作が多く、得点が低いほど介護が必要になってくるのですが、環境のデザインによってADLは変わってくるんですよ。分かりやすく安全なデザインは、自分自身で動作ができる手助けになりますし、逆に分かりにくいデザインは危険ですし自立の機会を奪ってしまうとも言えます。たとえば、「手すり」が目立ちにくいと何かあった時に掴むことができないのですが、目立ちやすいと何かあった時にとっさに掴まることができるんです。無意識でそこに「ある」とわかるようにデザインが必要なのです。あと段差やスロープも同じで、デザインで知らせる必要があります。
中川:そうすると、福祉や介護の現場では、安全性が何よりも大切ということになりますね?
南:そうですね。いちばん大切なのが安全性、その次に楽しさや心の豊かさに配慮する、それが「ユニバーサルカラー」ですね。

中川:ところで南さんは、介護と色に関する本を2冊出版されていますよね?こちらをご紹介いただけますか?
南:はい。これまでに「介護に役立つ色彩活用術」と「介護力を高めるカラーコーディネート術」
の2冊の本を執筆しています。福祉に色はどう役立つのかを、私の実体験から魂を込めて書いた本です。
中川:2つの本はどう違うのでしょうか?
南:「介護に役立つ色彩活用術」の方が総論的で、「介護力を高めるカラーコーディネート術」
の方がより各論的、具体的な内容になっています。
中川:今までユニバーサルカラーに関するお話を伺ってきましたが、「ユニバーサルカラー」を一言で表現するとどうなりますか?
南:「年齢や障害を問わず、すべての方に利益をもたらすもの」です。利益とは、快適さだったり楽しさだったり心の豊かさだったり、QOL(Quality of Life=人生の質)を高めるような要素をもたらしてくれるものです。
カラーユニバーサルデザインの第一人者の方とお話していた時に、「南さん、僕はユニバーサルカラーと概念はないと思っているよ。だって、ユニバーサル=すべての方が対象ってことでしょう?目が見えない方はどうするの?」と言われたことがあったんです。
中川:えぇ!?それはまたすごいご指摘ですね。

南:でも、言われてみればその通りですよ。少し前に、mixiで先天的に目が見えない方と繋がったことがあるのですが、その方曰く「自分は茶髪にしている。たぶん目が見えていても茶髪にしていたと思うから。」と仰るんですね。周りの方からは「目が見えないのに茶髪にしてもしょうがないじゃん。」と言われたそうなんです。でも美容師さんに「目が見えないけど茶髪にしてください。」とオーダーしたところ、「この方だったらこうするだろう」というのをすごく考えて染めてくれたそうなんです。その話を聞いていて、「目が見えない方は、色について学ぶ機会がないのかも」と感じたんです。「赤」や「青」という色があるんだよ、ということは教えてくれるそうなんですが、それがどんな色なのかまでは教えてくれないそうなんです。例えば「茶色」というと、お茶から連想して「苦そうな色」だと感じるそうなんです。
中川:味覚のような他の感覚と関連付けていくしかないんですね。
南:だから、「ユニバーサルカラー」を完成させるためにも、ライフワークとして取り組んでいくことが必要だと感じるようになりました。
中川:南さん、とっても興味深いお話、ありがとうございました。次回は、昨年2010年に開発された「クリスタルカラーセラピー」についてお話を伺いますね。
(2011.8.29 一般社団法人日本ユニバーサルカラー協会オフィスにて)
コンセプト:
子供から高齢者まで快適に暮らせる色彩環境、カラーデザイン、色によるメンタルケア手法の開発研究及び提案。
メニュー・サービス・商品:
クリスタルカラーセラピスト養成講座
クリスタルカラーセラピストティーチャー養成講座
色彩心理講座(入門・実践・スペシャリスト・インストラクター)
福祉・医療分野におけるユニバーサルカラーのコンサルティング
講演・企業研修・シンポジウム講師派遣
色彩に関する書籍、寄稿等の原稿執筆
所在地:153-0051 東京都目黒区上目黒1-2-11 藤和中目黒コープ201
アクセス:東急東横線・日比谷線中目黒駅より徒歩3分, 東急東横線代官山駅より徒歩5分
営業時間:10:00-18:00
定休日:土曜、日曜日(講座開催日は除く)
問合先:
電話 03-3719-5673
FAX 03-3719-5674
メール unica@universal-color.jp
問合フォーム http://www.cctherapy.jp/f_mousikomi.htm
Webサイト1:一般社団法人 日本ユニバーサルカラー協会 オフィシャルサイト
Webサイト2:クリスタルカラーセラピー オフィシャルサイト
ブログ:色彩日誌blog
南 涼子さん
一般社団法人 日本ユニバーサルカラー協会理事長。
日本セルフアートケア(SAC)研究学会監事。
健康検定協会理事。
明治大学公開講座講師。
広告制作会社で企業イベントなどの業務に携っていたことから色彩の重要性を知り、色彩心理、配色理論、色彩計画、パーソナルカラー分析、色彩指導を学ぶ。1997年に文部科学省認定ファッションコーディネート色彩検定一級試験に合格後、高齢者施設・医療施設の色彩計画、高齢者や認知症に対応する色彩の研究に取り組み、特別養護老人ホーム・ケアセンターにてカラーワークセラピーの指導、実践を行う。
主な著書は、「介護に役立つ[色彩]活用術」(現代書林)、「介護力を高めるカラーコーディネート術」
(中央法規)。
SARA~彩楽~ カラーオフィス代表 保住和枝さん
今回のインタビューは、SARA~彩楽~ カラーオフィスの保住 和枝さんにお話を伺いました。
保住 和枝さんのお仕事:
SARA~彩楽~ カラーオフィス代表
保住 和枝さんのご経歴:
| 2006年 | 色彩カウンセリングSARA ~彩楽~設立 |
| 2008年 | 拠点を松山に移す |
| 2009年 | 社名を「SARA~彩楽~ カラーオフィス」に改名 |
| 2011年 | 松山市中心部へオフィスを移転 |
カラーニュース 中川 (以下中川):始めに、保住さんのお仕事内容を教えて頂けますか?
SARA~彩楽~ カラーオフィス 保住さん (以下敬称略):パーソナルカラーアナリスト養成講座や、カラー診断・骨格診断・ライン診断・イメージ分析などの診断メニュー、色彩講師として専門学校、大学、オフィスなどで教えたりしています。
中川:イメージ分析とはどのようなものですか?
保住:NCD(日本カラーデザイン研究所)が作成しているイメージスケールがあるのですが、その180語の中からお客様に20語お選びいただき、嗜好分析を行うというものです。好きなテイストがわかるだけでなく、本来なりたいと思っている方向性を知ることもでき。ファッションの幅を広げるのに役立ちます。例えば、好きなテイストと似合う色が違う場合や、時にはテイストを変えてみたいと思うことがあると思うのですが、そのようなときに、カウンセリングを行いながら、幅を広げてあげることができるんですね。
中川:好きなテイストと似合う色が違った場合は、具体的にどのような提案を行っていくのですか?
保住:似合う色は自分を引き立ててくれる色ではありますが、強要するものではないと思うのですね。顔周りに似合う色を持ってくると、その方の良さが引き立つということは、しっかりとご説明させていただきます。また色に限らず、見ているうちにだんだん慣れて好きになることもありますから、身近なものから似合う色をお使いいただくようにお勧めしています。あまりにも似合う色とテイストがかけ離れた時は、顔から離れた場所や身の回りの持ち物などに好きなテイストをお使いいただくようにお勧めしています。
中川:保住さんが最初に色に出会ったきっかけを教えてください。
保住:デザインの仕事をしていた時に、最初の3年間は一生懸命楽しくやっていたのですが、ある時、行き詰まりを感じたんですね。着物屋さんのDMやチラシを担当していたときに、色とりどりの着物の写真とともに全体のレイアウトを作って校正をかけたのですが、校正の段階になって、写真の差し替えがありレイアウトが全部変わってしまったんですね。もともとデザインの仕事は、ぎりぎりのスケジュールで動くことが多いのですが、当時は徹夜続きでした。「ひょっとしたら、私この仕事向いていないのかな?」なんて思ってしまったんですね。それまでは、見よう見まねでデザインをしていたのですが、きちんと勉強しなくてはと思ったんです。四国で勉強ができるスクールの講座を調べてピンときたのがカラー講座だったんですね。カラーはインテリアやファッションなどありとあらゆる分野にも通じますし、私自身のセンスも良くしたいと思っていましたので、カラーの勉強を始めることにしました。
中川:よく「好き」「楽しい」からカラーのお仕事を始める方も多いのですが、保住さんはまた別の視点からカラーの世界に入られたんですね。
保住:はい、最初は業務に活かすためでしたね。
中川:デザインのお仕事に活かす目的から、どうしてパーソナルカラーの世界に?
保住:1年間スクールで色の勉強をしたのですが、結局それだけ勉強して分かったことはそれぞれの分野での上澄みだけだったんですね。アウトラインだけでは、それを使って何か仕事をするのは難しいかな、と思っていました。スクールの先生がとても楽しそうに授業をされているのを見ていて、「なんでそこまで楽しそうに話をされるんだろう?」と不思議だったくらいです。でもある時、その先生が「せっかくここまでお金と時間をかけて勉強してきたんだから、それを活かさなくてはね」とおっしゃったんです。その言葉が、私には「あっそうか」ってスッと入っていったんですね。様々な分野のアウトラインを学んでいちばん興味を持ったのがパーソナルカラーでしたので、パーソナルカラーを習うことにしたんです。
中川:パーソナルカラーを勉強してみていかがでしたか?
保住:独立したいって思いましたね。
中川:パーソナルカラーのどのようなところに惹かれたのですか?
保住:カラーを勉強する前に、知り合いの方から「東京で似合う色の診断をしてもらった」という話を聞きまして。その時は、まさか愛媛でできるとは思っていませんでしたし、色を勉強できること自体知りませんでしたので、「似合う色があるんだなぁ」と思った程度でした。それが、カラーの勉強を始めたころに東京から先生がいらっしゃって、カラー診断ができる方だったんです。それで診断して頂いたら「夏」タイプだと言われました。それが、カラースクールの先生からは「春」ではないかと言われて。さらに高い料金を払えば正しい診断をしてくれるだろうと思い、別の先生の所に行ったらまた「夏」でして。その時は、「春」の布を一切当てずに「夏」って言いきられたんですよ。それで、「パーソナルカラーってこんなものなのかなぁ?」って疑問がわいてきたんです。それから、パーソナルカラーの本を買って読んだりしているうちに、自分でも勉強したいと思いまして。大阪のスクールまで通ったのですが、アットホームなスクールで、その人の個性をしっかり見る方法で私にはしっくりきたんです。
中川:パーソナルカラーを学んで変わりましたか?
保住:もともとバイクをやっていたので、GパンにTシャツという格好だったんです。周りにいた仲間もそうでしたし、それが心地よいと思っていましたので。人に会いたくないとまでは思いませんでしたが、おしゃれな場所にはできるだけ行きたくないと思っていました。最初に就職したのがホテルだったのですが、その時も仕事の楽しさにのめりこんでいて、おしゃれは後回しになっていましたね。
中川:それがどうしてパーソナルカラーをお仕事になさろうと思ったんですか?
保住:カラーを習いに行ったときに、先生がとても楽しそうだったんです。色の仕事が天職だというオーラが出ていましたね。最初は色で楽しそうにしているのが不思議でしたが、そのくらい人が楽しく感じられるのであれば仕事にしても良いかな、と思いました。
それに、パーソナルカラーのイエローベース・ブルーベースの理論は、デザインやインテリアなど、様々な分野にも応用できるんですね。そういう点もパーソナルがしっくりきた理由です。
中川:デザインのお仕事に活かす予定が、パーソナルカラーに出会って今そちらのお仕事をなさっているのは不思議な巡り合わせですね。
保住:デザインに活かすために配色の勉強をするつもりでしたが、カラーを勉強して衝撃的だったのが、配色の良さはセンスではないということでした。意外にも配色は理論的なんですね。最初はセンスがないと思って配色に苦手意識を持っていたのですが、理論を習得することによって克服できたんです。苦手意識があったからこそ、配色を学ぼうという発想が生まれたんですね。デザインのセンスに自信があったらカラーを学んでいなかったでしょうから、そういう意味では、センスがある方よりも同じ目にたって配色理論を伝えられるという思いがありますね。実際、デザイナーの方でも「色は苦手なんですよ」とおっしゃる方も多いんですよ。
中川:独立されたのはいつごろですか?
保住:2004年になります。最初はフランス語のサロン名をつけて活動していたのですが、全然覚えて頂けなくって。それで個人事業主登録をする際に、響きの良さや覚えやすさ、自分が何を伝えていきたいかを考えて現在の名前「色彩カウンセリング SARA(彩楽)」にしました。当時はカウンセリング中心でしたのでその方の良さを一緒に見ていきましょうという思いでつけたのですが、松山に出てきたのをきっかけに企業様向けのコンサルティングも行っていくために「SARA カラーオフィス」に変更しました。
中川:週末起業から完全に独立されたきっかけは?
保住:週末起業の時に、リピーターさんが多かったので「これなら行ける」って思ったんです。それに、苦手意識があった私でもできたのだから、だれでも学べばできるし、それを伝えていきたいという思いもありました。それで、1年かけてじっくり準備しまして。
中川:苦手意識がある方に向けて、わかりやすく教えるということも大切なことですよね。
保住:はい。でもいざ起業してみると計画通りにはいかないもので、最初は苦労したんですよ。
中川:どういう点で苦労されたんですか?
保住:ターゲットをきちんと見ていなかったですし、集客も営業もしていなかったんですね。例えば、お客様はOL中心だったのに、土日のお仕事を平日の昼間に広げたところでお客様が増えるわけでもないですよね。また、お金を頂くのが悪いと思っていましたので、なかなか正規の料金を頂くまで時間がかかったということもあります。ホームページを制作したり、デザインの仕事をしたりと、様々なチャレンジをしながらやってきました。いつもカラーが順調というわけではなかったのですが、長く続けていることで今の私があるのだと思います。
中川:地道に長く続けるということも大切なことなのですね。
ところで、保住さんがカラーに携わるお仕事をなさっていて良かったと思えるご経験があれば教えてください。
保住:お客様がいらっしゃった時に、とても喜んでくださって、笑顔で帰って頂く方が多いので、そういうチャンスを頂けるお仕事だったら、続けてみたいなと思ったんです。外見からのアプローチはとても大切で、内面を変えようとするよりも、外見を変えた方が早い場合もあるんですね。私自身も自分探しをしていた時期もあるのですが、内面からのアプローチよりも、外見を少し変えることで、積極的に外に出るようになった面もありました。自分に似合うものを着ることで、自分らしく、心地よくいられるんです。そういうことを、多くの方に伝えていきたいと思っています。
また、伝えていく過程で、私自身も学ぶことも多いですね。この伝え方よりも別の伝え方の方が良いかな、など、日々向上心を持つことができます。
中川:保住さんから診断を受けられたお客様で、診断後にイメージが変わった方はいらっしゃいましたか?
保住:自信持って動き出したという方もいらっしゃいますよ。私もそうだったのですが、色はほんの少しの期間勉強するだけでも良いんですね。日々の洋服選びでも、色がわからないとそこで立ち止まってしまうのですが、色を普段から意識しなくても使いこなせるくらい勉強すれば、ラインとか形など、ほかのことを考える余裕も生まれるんですね。少し勉強するだけで、その後の人生がとても楽なものになりますから。自分にセンスがないのではないかと悩んでいる方でも、色を勉強すれば同じスタートラインに立てるので、そういう悩んでいる方のサポートを行っていきたいと思っています。
中川:逆に今の仕事をしていて大変だと思った経験はありますか?
保住:愛媛の県民性なのかもしれないですが、眼に見えない「ソフト」の部分でビジネスを行ってお金を頂くというのはとても大変なんですね。最近はテレビでもパーソナルカラーの特集をやっていることが多かったので、少しずつ愛媛でも認知度が上がってきてはいますが、それまでは「パーソナルカラー」といっても知らない方が多かったので、仕事をするという前にパーソナルカラーという言葉から知ってもらう取り組みをするのが大変でした。
中川:これから保住さんが5年10年で行いたいことはありますか?
保住:愛媛にプロのためのスクールを作りたいと思っています。例えばデザイナーさんに色彩学を教えるようなスクールを。デザインの仕事をしていた時代にも感じたことですが、プロの方は意外と色彩学を勉強していない方が多いんですね。でも、プロとして仕事をする方や人に教える立場にある方は、ぜひとも知らなければいけないことなんです。そして、卒業した方が活躍できる場も作りたいと思っています。
中川:最後に読者の方に向けてのメッセージをお願いいたします。
保住:色はセンスや生まれつき持っている素質ではなく、理論を学んだり、日ごろから意識するようになれば、センスも上げていくことができます。色はすべてにおいて可能性を広げてくれるものでもありますから、少しでも興味を持って学んでいただければよいと思います。私も、広告のデザインをしていた時は、配色に苦手意識もあったのですが、色を学んだ今となっては、何がおかしかったのかわかるんですね。苦手意識を持たず、だれでもセンスは良くなることができると思って安心して頂きたいと思います。
【サロン情報】
コンセプト:
カラーであなたの可能性を広げます。
あなた本来の持ち味を引き出し、素敵に輝くサポートをいたします。”
業務内容:
似合う色やスタイルを提案する外面からのファッションアドバイス。
お客様の持ち味や外見的な強みを見つけ、活かし方のアドバイス。
パーソナルカラー理論を取り入れたビジネスへの活用講座、企業研修等。”
メニュー・サービス・商品:
パーソナルカラー診断
ライン診断(パーソナルスタイル)
ショッピング同行
企業研修・コンサルティング
色彩検定対策講座
パーソナルカラーアナリスト養成講座、イメージアナリスト養成講座
所在地:790-0003 愛媛県松山市三番町5丁目3-8 フレッシュリーブス401
アクセス:松山市駅より徒歩2分
営業時間:10:00~22:00(要予約)
定休日:元旦
問合先:
電話 089-989-4651
メール info@sara-color.com
Webサイト:SARA~彩楽~ カラーオフィス
ブログ:SARA ~彩楽~☆四国でカラーコンサルティング☆


