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Archive for the ‘3. インタビュー・リポート’ Category

カラードネイション主宰 古村安来絵さん

2011-05-29

今回のインタビューは、カラードネイション
古村安来絵(ふるむらあきえ)さんにお話を伺いました。


古村安来絵さんのお仕事:
主宰、トータルカラースタイリスト

古村安来絵さんのご経歴:

1992年 日本CMAS社認定カラーアナリスト資格取得。同時に米国ライセンス取得。
1998年 色彩検定1級取得。
2001年 ネイリスト資格、オーラソーマ受講、ナガセビューティーケアコンサルタント
2006年 奈良西大寺駅前にパーソナルカラー専門校をOPEN。
2010年 トータルビューティーサロン&スクールを奈良高畑へOPEN。

カラードネイションカラーニュース 中川:古村さん、今日は素敵なサロンで取材させて頂くことになりありがとうございます。よろしくお願いいたします。
カラードネーション古村さん(以下敬称略):よろしくお願いします。

中川:はじめに、古村さんのお仕事内容について伺えますか。
古村:パーソナルカラー診断がメインで、パーソナルカラーアナリスト養成講座、カラーセラピー、ネイリスト検定、アロマ検定、ボディトリートメント講座、フェイシャルエステ、メイクアップ、色彩検定の講座を行っています。ヘアサロン、ネイルサロン、アロマサロンも行っています。その他、自治体の色調査を行ったり、新聞にコラムを書いたり、企業や団体での講演や研修、FMラジオに番組(週一回)では色の話を中心に女性がきれいになれる話をしています。ブライダルのトータルコーディネイトも始めました。最近は一階に私がセレクトしたパーソナルカラー別のお洋服の展示販売も始め、アクセサリーやストール、バッグなどトータルでアドバイスできるようになり、大変好評です。

カラードネイション中川:カラーだけでなくエステや美容院、ネイル、アロマ、ブティックなど幅広く展開されているんですね。古村さんが色に興味を持ったきっかけを教えてくださいますか?
古村:もともと子供の時から、人をきれいにする仕事をしたいと思っていました。小学3年生の頃に「人をきれいにすることで人の心に灯火を灯したい」と寄せ書きに描いていたくらいです。中学生・高校生時代からメイクも好きで、休日にメイクをしていました。大学を卒業した後はすぐに結婚、出産と続いたので、ファッション系のお仕事にすぐに就職するということはありませんでした。ただ、子育てをしながらも美容系の仕事はしたいと思っていました。

中川:そうすると、子育てをされながらカラーの勉強を始められたのですか?
古村:1992年ごろ、知人から誘われて、似合う色診断をしてもらう講座に行くチャンスがありました。はっきりとは覚えていませんが、それからカラーに興味を持ったのでしょうね。気が付いたらカラーの勉強をしていました。パーソナルカラーが日本に入ってきてそれほど時間もたっていない時期でした。

カラードネイション中川:勉強されている時からお仕事にされるまでは、どのような過程があったのですか?
古村:それが、スクールを卒業する前にインターンで診断の実習をしている段階から、「卒業したらあなたから習いたいです」という生徒さんがいらっしゃったんですよ。それで、卒業と同時にカラーについて教えるようになりました。迷いも何もなく仕事にしていましたね。営業もほとんどしたこともないんですよ。最初は自宅サロンで、その後西大寺にオフィスを借り、昨年2010年4月に現在の場所に来ました。

中川:卒業前から生徒さんが付いているとは、素晴らしいですね。最初はカラーから始まり、その後メイクアップ、フェイシャルエステと幅を広げられていったんですか?
古村:カラーを知ったら、次はメイクだろうと。なかなか良い化粧品会社に出会わなかったのですが、色々と探し回ってナガセビューティーケアという会社に出会い、メイクからフェイシャルへと広げていきました。また、20年もカラーに携わっていると、美容系のお仕事をされている生徒さんも増えてきますので、その方々と今はチームを組んで、トータルビューティサロンとして広がっていきました。

カラードネイション中川:現在の場所をサロンに選んだきっかけは何だったのですか?
古村:最初見た瞬間に、様々なインスピレーションが湧いて。花嫁さんが出ていく姿とか、色んなスタッフがイキイキと楽しそうに働いている姿とか、多くのお客様が美しく輝いてる姿が浮かんできたんです。ここの2Fは晴れた日中はとても景色も良いんですよ。少し広すぎるかなとも思いましたが、インスピレーションを大切にして選びました。今、少しずつですが、そのイメージに近づいてきています。

中川:奈良公園も近いですし、この周辺の環境もとても良いですね。
古村:実際、春日山原生林からの良い気が流れてきますし、この空間にいるだけで癒されるという生徒さんも多いですよ。大阪や京都に行く方がもっと仕事があるかしら、と思うこともあったのですが、私は奈良の土地がとても大好きなので、ここ奈良で活動を続けていきたいと思っています。

中川:ところで、古村さんがカラーに携わるお仕事をなさっていて、印象に残った体験があれば伺いたいのですが。
古村:色に触れて元気になっていく方を見ていると、嬉しくなります。カラーの仕事をはじめて間もないころ、大切な人を失ったばかりで黒ばかりお召しになっていたお客様がいらっしゃいました。春の色が似合う方でしたので、その場では黄色や赤などの明るい色が似合うとアドバイスさせて頂いたのですが、後々、「明るい色を着るようになったことで元気が出てきて、悲しみが吹っ切れたと」わざわざ私のところに報告しに来て下さったんです。その時、この仕事は私にとって天職だと思いました。

カラードネイション中川:古村さんご自身では変化がありましたか?
古村:私も以前は黒や臙脂のような冬の色が好きでした。その頃は周りの方も私のことを怖そうだと思っていたそうなんです。実際、人見知りで悲観的な面もありました。それが春の色を着ることによって明るく変わりましたね。道も聞かれることも多くなりました。着る色が変わることで内面も変わる方も多いんですよ。最初は外見だけを診断していましたが、最近ではそういった内面にも目を向けて診断をするようになっています。私が採用しているパーソナルカラーのシステムは、性格も診断に取り入れたシステムですので興味深いです。

中川:なるほど。ところで内面というと、古村さんのサロンではカラーセラピーも行っていらっしゃいますよね?
古村:オーラソーマやパステルシャインアートも行っております。また、雑誌に取り上げられたこともあるのですが、「五感セラピー」というものも行っております。カラー(視覚)、アロマ(嗅覚)、音楽(聴覚)、フェイシャルエステ(触覚)、ハーブティー(味覚)という、五感全部を体験して癒しを与えるというコースです。

中川:ここのこの場所にいるだけでも落ち着きますが、五感セラピーを体験したら本当に深くリラックスできそうですね。
さて、古村さんの今後5年10年の間に実現したいことがあればお聞かせ頂けますか。
古村:パーソナルカラーで外見を変えるのは当たり前、そして内面を癒されるのも最近は当たり前になってきています。次は、「女性の解放」というと大げさかもしれませんが、本当の意味で自由な女性を増やしたいと思います。女性は自由になった時に目がものすごくキラキラ輝くんですよ。ですから、もっともっと女性を自由に、本来の自分を出せるようなお手伝いをしたいですね。

中川:よく、「子供がまだ小さいから」とやりたいことも我慢している女性を見かけますね。
古村:逆に子供のために我慢するということ自体が子育てにとって良くないと思うんですね。「お母さんはね、あなたのために我慢しているんだからあなたも我慢しなさい」なんて聞かされるより、「お母さんに好きなことをさせてくれてありがとう」と言っている方が子供も幸せだと思うんですよ。私も夫がほとんど仕事で家にいないことも多かったのですが、子育てもしながら好きなことを貫いて今に至っています。ここは環境も良くエネルギーをもらえる場所ですから、精神的・経済的にも自立して輝いている女性がここ奈良からどんどん増えていけばいいなと思っています。

カラードネイション中川:なるほど。子供のため自分を犠牲にするのではなく、子供のためにこそ、好きなことをしていきいきとしている姿を見せることが重要なのですね。
他に今後の目標はありますか?
古村:先ほど少し触れましたが、奈良新聞にエッセイを書いており、70回を超える連載を書き続けてきたので、それを基に、女性が輝き元気になれるような本を出版しようと思っています。そして、やっと、ヘア、ネイル、アロマ、エステ、と、私が自信を持っておすすめ出来る各分野の専門スタッフがそろいました。今もパーソナルカラーを基に、ヘアやネイル、お洋服まで、その場で変身できるサロンになっています。ヘアーやネイル、メイクをチェンジしてお洋服まで着替えてそのまま帰られるお客様も少なくないです。これからももっともっと女性が心から輝くお手伝いをしていきたいですね。
そして、働く女性たちが、つかの間ホッと癒されて、また明日の仕事に迎える元気を充電できる場所にしたいと思っています。輝く女性が増えることで、その幸せな波動は世界に広がり、ひいては地球上の幸せに繋がると思っています。

中川:わかりました。古村さんの今後のご活躍を楽しみにしております。今日はお忙しい中夜遅くまでお時間を頂き、どうもありがとうございました。
古村:ありがとうございました。


【取材後記】

奈良公園に大変近く、環境に恵まれた立地で、大変落ち着く空間でした。
子供のためには、むしろ母親もやりたいことをやるべきだ、というお話がとても新鮮で印象的でした。
カラーのお仕事をされる全ての母親にとって支えになる言葉ですね。


【サロン情報】

カラードネイション

コンセプト:
輝く女性は世界を変える

業務内容:
トータルビューティーサロン&スクール運営

メニュー・サービス・商品:
●サロン事業
 パーソナルカラー診断
 フェイシャルエステ
 メイクアップ
 ヘアサロン
 ネイルサロン
 アロマサロン
●スクール事業
 パーソナルカラー養成
 色彩検定
 アロマ検定
 ネイリスト検定
 オーラソーマ
●その他
 ミニブティック&雑貨
 講演、執筆、研修、メディア出演

所在地:630-8301 奈良県奈良市高畑町1216-4
アクセス:近鉄奈良駅より徒歩20分、または市内循環バス5分「破石町」下車
営業時間:11時~18時(時間外は予約のみ営業)
定休日:火曜日(第2・3火曜はヘアーサロン予約の方のみ受付)
問合先:
  電話 0742-24-5477
  FAX info@akie-furumura.net
Webサイト:カラードネイション
ブログ:カラードネイションBlog


【古村安来絵さんの出演ラジオ】

ならどっとFMラジオ 毎週土曜日18時45分から「古村安来絵の彩りの日々」放送中

Cocolor(ココカラー)主宰 都外川八恵さん

2011-05-22

今回のインタビューは、Cocolor(ココカラー)都外川八恵(ととかわやえ)さんにお話を伺いました。


都外川八恵さんのお仕事:
カラー&ファッションスタイリングオーソリティ

都外川八恵さんのご経歴:

1998年 貿易商社にて
広報窓口担当 商品開発とブランドマネージメントに携わる
2003年 DICカラーデザイン株式会社にて
DICカラーデザインスクール運営や色彩講師、企業向けカラープランニングや企業の人材育成などに携わる
2009年 DICカラーデザイン株式会社を退職して独立
Cocolor(ココカラー)主宰
2011年 日本ファッションスタイリスト協会にて
「ファッションスタイリング検定」を立ち上げる。その公式テキストにあたる「ファッションスタイリング検定3級テキスト」を企画&執筆。現在2級についても鋭意企画&執筆中

Cocolorカラーニュース 中川(以下中川):都外川さん、本日はインタビューのお時間を頂きありがとうございます。早速ですが、都外川さんの今のお仕事内容をお聞かせいただけますか?
Cocolor 都外川さん(以下敬称略):人・モノ・空間、また衣食住において、色を始めとする様々なスタイリングを業種業界&老若男女問わず提案をしていく仕事です。

中川:都外川さんのコンセプトとしては色だけでなく「スタイリングとカラー」という形で打ち出されていますよね。なぜですか?
都外川:長年「色のプロ」として色の業界にいて、「DICカラーデザイン株式会社」にも6年いて、様々なデザイナーの方とも仕事でお付き合いしてきましたけれど、カラーリストに求められる多くのことって意外と感性ではなく理論的なことなんですね。デザイナーさんはすでに感性を武器に仕事されている方ばかり。カラーリストにはその感性を裏付けできる調査データや理屈&理論を求められることが多いんです。例えば「何故この色なのか」を裏付けできる市場的な理由であったり、学術的な理由であったり。1つの武器として長年その理論的な部分に携わってきましたが、もともと根本的に大好きであった具体的なコーディネートやスタイリングという部分にももっと力をいれたくて独立しました。

Cocolor中川:DIC時代の話も出てきましたが、じゃあ、都外川さんはどんなきっかけで色の世界に入ったんですか?
都外川:話すと長いですよ(笑)。もともと異文化や異文化コミュニケーションが大好きだったんです。物心ついた年頃から。当時は英語を使って国境をまたぐ仕事をしたいと思って、それで大学も外国語学部のある英語学科に行って、異文化コミュニケーションを専攻しました。大学時代は海外一人旅にもよく行っていたんですよ。

中川:えー、信じられない!
都外川:若かりし頃はね(笑)。でも、大学では普通に帰国子女がいたり、わたしよりもはるかに能力が高い方ばかりで劣等感があったんです。自分も努力したつもりなんですが、結局「つもり」だったんでしょうね。自分の能力の限界を感じちゃって。

中川:それだけ海外に行っていても?
都外川:貴重な大学時代、悔だけは残したくなかったのでやるだけのことはやりました。でも就職活動の時も、外資系の会社はことごとくダメで…。それで少しでも海外と接点のある日系の貿易商社に行ったんですね。

Cocolor中川:そこでのお仕事はどうでしたか?
都外川:典型的な昔の日本の会社といった感じで、始めは「この上司のコーヒーには砂糖何杯」なんて覚えさせられるようなくらい。

中川:総合職ではなかったんですか?
都外川:いやいや。今では相当変わりましたが、当時の会社は「男子は男子、女子は女子」という感じで。女子は責任のある仕事をあまり任されてもらえなくって。同期で入社した男性とは給料も仕事の内容も明らかに違ったんですよ。大学までは一切男女の差別なんてなかったし、国境をまたぐような仕事がやりたくて会社に入ったのに、理想と現実のはざまで空を見ては泣いていました(苦笑)

中川:信じられない!私のいた業界がたまたま女性向けの業界だったからかもしれないですが、同世代で男女差別を経験した話は初耳ですよ。それで、その状況からどう抜け出したんですか?
都外川:会社でインテリアの配置換えをすることになったんですが、そのアイディアで悩んでいるチーム長に「私やりましょうか?」って言ったら任せてもらえたんですね。あとは、実家に咲いていたお花をよく会社に持っていっては自主的に生けたりして。だんだん上司に「この子はこういうことが好きなんだ」って気づいてもらえるようになったんです。そうこうしているうちに、会社で自社ブランドを立ち上げましょうという話になって。ブランドのコンセプトやネーミングを考えたり、ブランドロゴのカラーやデザインを決めたり、商品やパッケージのデザインを決めたり、パンフレットやカタログを作ったり、ホームページを立ち上げたり、展示会を企画したり…と、色々なことをしなければいけないんですが、そういう会議に徐々に呼んでもらえるようになって。結果、広報の窓口を任されることになるのですが、様々な分野のデザイナーの方と一緒に仕事をさせて頂けるようになったんですね。最初は全く右も左もわからなかったんですけどね、「DTPって何?」みたいな…(笑)。でも何もないところからモノを作っていく作業って、自分の子供を生み育て世の中に送り出していくような感覚でとても奥の深さを感じたんです。その頃にはすでに色を勉強し始めていたので、「私は今更デザイナーにはなれないけど、コーディネーターにだったらなれるかもしれない!」って思ったんです。

Cocolor中川:つらい時代があってようやく道筋が見つかったんですね。それで色にはどうやって出会ったのでしょう?
都外川:自分が本当にやりたいことやできることを模索していた新卒当初のころ、電車の中吊り広告でたまたま「色彩検定」のポスターを見つけたんですね。もともと「色」って感性の世界だと思っていたんですが、検定のように1つの基準で測れるものだってことが衝撃でした。で、色彩の講座を見つけて行ったんです。そうしたら、色の見え方、色の心理効果…、教えてもらうことすべてが新鮮で、楽しくって楽しくって(笑)。実は大学時代からインテリアコーディネートだの、フラワーアレンジメントだの、Wスクールなどでいろいろ学んでいたんですが、「そうだ、色は全てのものについている!色のスペシャリストになれば、業種業界を超えてコーディネーター的な仕事ができる!」って思って、本格的に色を学ぶことにしました。

中川:「色を学ぶ」っていっても、本当に様々な講座がありますが、どのように選んで行ったんですか?
都外川:まずは色彩検定の講座で色彩学の基礎からですよね。それでストレートで1級まで取って。その後様々な流派のパーソナルカラーに触れ、その延長でファッション色彩、商品色彩に環境色彩・・・車1台は買えるくらいの金額をつぎ込みましたね(笑)。

Cocolor中川:それはすごい!で、DICカラーデザインに転職されたきっかけは?
都外川:ある時、DICでカラーデザインスクールが開校するということを知り、オープンセミナーを聞きに行ったんですよ。そうしたら、今までよりももっとカラーデザインの現場に近い空気を感じ、ここでならより自分にやりたいことができるかも!という直感が働き、まずはそのスクールの第一期生に入ることを決意しました。それで自分のスキルに本格的かつ最終的なブラッシュアップを図ったんです。

中川:DICで学んだことによって、何か次につながりましたか?
都外川:卒業するころになって、当時のカラーデザインスクールのマネージャーの方から「スクールの運営を手伝ってほしい」って言われて、それでDICに移ることにしました。2003年のことですね。

Cocolor中川:その当時のお仕事はいかがでしたか?
都外川: DICという看板を背負っていたのでプレッシャーもありましたけど、色を通じて様々な業界の先生に出会うことができましたし、自分自身でも授業やセミナーをたくさん持たせて頂けたので、とてもやりがいがありました。鬼のように働きましたね(笑)。また、ちょうどその当時、東京商工会議所主催の「カラーコーディネーター検定」が韓国でも初めて開催され、現地の方も韓国語で受験できるということになったんです。それで忘れもしない2005年の冬、数か月間ソウルに滞在し、韓国での第一期生の生徒さんのべ100名ほどにカラーのレッスンをさせて頂きました。その時、仮に言葉は通じなくても「色って業種業界だけではなく、国境も越えられるんだ」って身をもって実感したんです。ちょうどそのころ、人生初の著書「これで合格!カラーコーディネーター3級」「同2級」の2冊を出版させていただきました。雪が舞い降りる極寒のソウルで、授業の合間にその校正作業にも翻弄したのを、今でもついこの間の事のように思い出しますね(苦笑)

中川:DICのカラーデザインスクールが閉校した後はどうされたんですか?
都外川:DICカラーデザイン㈱のカラーリストとして、DIC株式会社の社員教育や、対外各種企業様向けのセミナー、また、カラーの企画や調査などに関わらせて頂くことになりました。また中国に点在するDIC CHINAの拠点や工場にも何度も足を運ばせて頂き、中国本土を移動しては、DICの現地採用の方への色彩教育にも熱を注ぎました。

中川:語学でかなえられなかった夢を色でかなえることができたのですね。
都外川:わたしにとって、色は世界が広がるひとつの「コミュニケーションツール」ですね。業種や業界だけではなく、国境も越えることができると思っています。実際、さまざまな業種業界さらに国境を越えて韓国や中国でもお仕事させて頂き、様々な方々とのコミュニケーションを通じて、本当に良い経験をさせて頂きました。大学時代に英語を専攻して挫折した話をしましたけど、「私にとっての第二外国語は色だったんだ」って。

Cocolor中川:都外川さんにとって、語学と色との決定的な違いは何だったんでしょう?
都外川:色は、本当に死に物狂いで勉強したし、それも苦にならないどころか楽しかったんですよ。語学は楽しいことは楽しかったけど、どこかで必要に迫られてやらされている感があった。やっぱり色が好きだったんですね。

中川:DICで海外でも仕事をして念願も叶ったのに、独立したのはなぜ?
都外川:色の仕事をし始めて干支が一回りしたころ、一つの踊り場に立ったんです。その時、色に加えて「ファッション」も軸にしたいと強く思ったんですよ。

中川:でもDICってファッションってイメージがあまりないですよね。それに最初に勉強したのもインテリアやお花だったというお話でしたが。どのような経緯でファッションを軸になさったんですか?
都外川:もちろんインテリアもお花ももともと好きなんですけど、やっぱりファッションは、全ての人にとって毎日が選択の連続だからさらに身近な存在ですよね。実はファッションに関しては、色と同じくらいの大好きがこうじて、パーソナルカラーの延長線上で長年個人的に探究し続けてきた分野でした。DICとの契約以外の部分で、個人的にパーソナルスタイリングのお仕事のご依頼も増えてきましたし、その経験の中で自分自身で培ってきた理論やノウハウもたまってきたので、そろそろそれを本格的に具体的な形に表したいと思っていたんですね。あとは、実際のスタイリングやコーディネートなど、「色」だけではなく「質感」や「柄」や「形」などでももっと具体的に目に見える形でお客様にご提案できる仕事や、調査のような裏方仕事だけではなくお客様の顔がダイレクトに見える仕事がしたいとも思っていたんです。

Cocolor中川:今は、日本ファッションスタイリスト協会でもお仕事をなさっていますが、どのような縁でお仕事をなさることになったんでしょうか?
都外川:ファッションスタイリスト協会併設のスタイリスト事務所ではスタイリスト養成スクールも開校しているのですが、ある時そこでオープン講座があって。たまたま見学に行ったんですね。それで、「今後何かつながるかも知れないから、職務経歴書だけ置いて行って」って言われて。そうしたら、しばらくしてお声がかかったんです。

中川:一緒にお仕事をしようって声がかかったのですか?
都外川:スタイリストさんたちは、デザイナーさんとどこか似ているところがあって。「好きこそものの・・・」でもともと感性や感覚は優れている方が多くて、さらに現場の中で培われてきた経験は豊富だけれども、でも結果的に、本当の意味で食べていける方って実はすごく少ないんですよ。それで「スタイリストの底上げをしたいですね」という話になって。要は、「何故(どうして)このスタイリング(アイテム)なのか」といった理論を、客観的に裏付けされた提案力や説得力を持ってコミュニケーションできる力をつけないと、これからの時代はさらに厳しいのではないかと。この時、DICのカラーリスト時代に培った「感性を裏付けできる理論を具体的に構築する作業」といったスキルが非常に役に立ったと思いますね。

Cocolor中川:それで、「ファッションスタイリング検定」を立ち上げたんですか?
都外川:そうなんです。「ファッションスタイリング検定」では、「感性の理論化」や「理論の感性化」という言葉を使っているのですが、感性を裏付けできる論理的な力や、その一方で、理論だけでは片づけきれない感性の部分、その「理論と感性のバランス」を養うことで、感性を武器に仕事をされる方々の手助けになればよいと思っています。

中川:「ファッションスタイリング検定」は、どのような方向けにどういう目的で作られたんですか?
都外川:ファッションに苦手意識を感じる方から、ファッション業界に進みたいと思っている方、また、実際にすでにあらゆる美の創出や提案に関わる現場で仕事をされている方で、クライアントに対してより説得力のある提案力を身に付けたい方など、幅広い方々に受験して頂きたいと思っています。

Cocolor中川:パーソナルカラーをお仕事にする方にとってはいかがですか?
都外川:パーソナルカラーで陥りがちなのが、例えば「あなたは●●タイプだから、この色、この形、このテクスチャー」という風に、分析や分類することが最終目的となってしまって、型に当てはめるような提案をしてしまうことだと思うんです。でも、ファッションスタイリング検定では、それを目標にはしていません。例えば、「サマーだけど、スプリングに寄せたい」という場合だってあるでしょうし、装うことやスタイリングの目的は無限!様々なアプローチができると思うんです。例えば色で寄せる方法もありますし、素材や質感で寄せる方法もあります。また、柄やラインやシルエットなどの形で寄せる方法もあります。「ファッションスタイリング検定」は、色だけではなく、質感や柄やラインやシルエットも同じように切り口に加え、スタイリングのありとあらゆる目的といった、様々な状況に対応できるようになることを目標としています。

Cocolor中川:今回は3級のテキスト「分析・分類編」が発売になりましたけど、今後上位の級ではどのようなことをするのでしょうか?
都外川:2級ではより実践的なコーディネートについて触れます。そのコーディネートには、アイテムどうしのコーディネートもありますし、アイテムとヒトとのコーディネート(マッチング)もあります。その中には体型カバーテクニックということも入ってきます。さらに1級では、クライアントの潜在ニーズをも的確に捉え、ファッションのみならず、衣食住ありとあらゆるスタイリングをクリエイトできるような提案力というところまで踏み込んだ内容になる予定です。

中川:「ファッションスタイリング検定」を取得すると、どのようなメリットがあるのですか?
都外川:例えば、ひとつの「美」を創り上げていくという現場では、スタイリストだけではなくヘアメイクやカメラマンなど様々な分野のプロフェッショナルな方たちが携わることになるかと思いますが、その際に感性の世界の1つの共通言語のようなものを持っておくとお互いに話が通じやすくなると思うんです。そうすることで、様々な分野のスペシャリストの方が、クリエイトすべく目的に向かって、共通認識を持ちながら共に「美」を創り上げていけるというメリットが1つ。2つ目は先ほどお話ししましたように、「なぜこのスタイリング(アイテム)が良いのか?」「なぜ似合うのか?」といった「なぜ?」の部分の説明が論理的にできるようになることで、第三者であるクライアントさんにも説得力のある提案ができるようになり、信頼感を得られるということです。

Cocolor中川:スタイリスト向けの資格ということなのでしょうか?
都外川:いえ、確かに実際のスタイリストさんやスタイリストを目指す学生さんに最適の資格ではありますが、そうでない方にももちろんご受験頂けますよ。たとえば、都内の某大手百貨店ではコンシェルジュさんの教育に採り入れて頂いていたり、メイク&ネイルスクールの学生さんに採り入れられているケースもあります。「○○だから、このスタイリング(色や質感や柄やラインやシルエット)」と自信を持って言えるような、説得力を必要とされているすべての方に幅広くご受験頂きたいです。

中川:では、最後の質問ですが、都外川さん自身が5年後10年後どうなっていたいかお聞かせいただけますか?
都外川:もっともっとカラーやファッションやスタイリングの楽しさを広く世の中の方に伝えていきたいと思っています。よく「何をどう選べばいいのかわからず、いつも同じアイテムばかり選んでしまいます…」とか「体型のこの部分がどうしても気になって…」というように、ファッションを楽しんでいない方が多いんです。でもファッションは基本楽しむためのものですし、何よりも自分自身を表現するためのコミュニケーションツールでもあります。「スタイリングに迷ったらこの人に聞け」と言われるくらい、あらゆるスタイリングを通して人生を豊かにできるお手伝いができればよいと思っています。そのためには、もっともっと本も書きたいし、全国といわず国境を越えてセミナー行脚もしてみたいし、コンサルティング力にも磨きをかけたいですね。業種業界を超えて、これからも様々な方に出会っていきたいと思っています。

(取材日:2011年4月25日 一般社団法人日本ファッションスタイリスト協会内にて)


【サロン情報】

Cocolor(ココカラー)

コンセプト:
衣食住の様々なシーンで、色やスタイリングの楽しみ方を広く世の中に伝える

業務内容:
ヒト・モノ・空間 各種カラープランニング&スタイリング事業

メニュー・サービス・商品:
パーソナルカラー&テクスチャー&パターン&ライン&シルエット診断
ワードローブコンサルティング&プランニング
ショッピング同行&ファッションスタイリング
色彩検定、カラーコーディネーター検定、ファッションスタイリング検定対策講座
企業向け 各種研修&コンサルティング
各種教材開発や本の執筆、講演

所在地:①233-0016 神奈川県横浜市港南区 ②150-0001 東京都渋谷区神宮前
アクセス:①JR東戸塚駅東口よりバスで6分 ②JR渋谷駅東口より徒歩8分
営業時間:11:00-20:00(完全予約制)
定休日:不定休
問合先:
  電話 080-5005-0370
  FAX 045-350-4322
  メール cocolor@nifty.com
  問合フォーム http://www.cocolor.biz/inquiry/
Webサイト:ヒト・モノ・空間 スタイリング&カラーのコンサルティングのことなら Cocolor(ココカラー)
ブログ:都外川八恵(スタイリスト兼カラーコンサルタント)の「ココカラ日記」


【都外川八恵(ととかわやえ)さんの著書・監修物・プロデュース商品】

Cocolor Cocolor Cocolor

●「パーソナルカラー診断用ウィッグ」(日本ファッションスタイリスト協会, 80,000+税)
「ファッションスタイリング検定」の立ち上げに合わせて、パーソナルカラー診断用のウィッグも開発されました。全12色、三属性に基づいた構成で、顔周りに色がダイレクトに影響するので、初心者やまた遠くからでも顔の印象の変化がわかりやすく、大人数のセミナーなどイベント性が高い場合の即興的な診断に向いているそうです。お問合せは、cocolor@nifty.comまでどうぞ。
ウィッグの構成については、右の動画からもご覧頂けます。

Cocolor

「ファッションスタイリング検定3級テキスト<分析・分類編>」(繊研新聞社, 2,857円+税)
日本ファッションスタイリスト協会主宰「ファッションスタイリング検定」の3級公式テキスト。「感性の理論化」を目指し衣食住あらゆる分野で使えるツールとして構築した「Styling Map」をもとに、ファッションアイテムを中心とした「色」や「素材(質感)」や「形(柄・ライン&シルエット」について分析・分類を行いながら、スタイリングの基礎として必要な知識を学びます。「感覚的だと思われがちな色やスタイリングの提案に、より理論的
な説得力をつけたい」と思っている全ての方にオススメです。

Cocolor

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まんがやイラストを多用しながら、短期集中10日間であますことなくしっかりポイントを凝縮してお伝えします!

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色と音で奏でる日本伝統色彩紀行。美しい日本の自然界の映像と音楽と共に、日本の伝統色について学べるヒーリングDVD。癒されます。

動画インタビュー:株式会社アンドカラー代表取締役 脇田深起子さん

2010-12-12

今回はカラーニュース初の試みで動画インタビューの記事です。

2010年9月23日に行った、株式会社アンドカラー代表取締役の脇田深起子さんへのインタビューです。


■その1 業務内容編(2分)


■その2 色の勉強を始めてから起業するまで(3分)


■その3 法人化について(2分)


■その4 パーソナルオーダーメイドについて1(4分)


■その5 パーソナルオーダーメイドについて2(3分)


■その6 仕事をしていて良かったこと(2分)


■その7 今後について(3分)


こちらの録画インタビューですが、これまでのインタビューと同様、今後メニュー化を行っていく予定です。

追ってカラーニュースメルマガにてモニターを募集いたしますので、請うご期待!!
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